新認証制度説明会(レクチャー)及び交流会のご案内
環境保護印刷推進協議会は、2つの新しい「認証制度」を提唱しました。時代が要求しています「CO2低減を念頭においた『環境経営』実現の支援」、すなわち「『CO2削減貢献度』認証制度」(仮称)、近年の印刷物のなかに急速に進化する「デジタル印刷」への環境保護印刷バージョンの導入に応えるべく、「『デジタル印刷』認証制度」(仮称)の自己適正「マーク」です。
「平成23年度定時総会」の併催イベントとして2つ「認証制度」の説明会を開催することになりました。
新しいステージ(認証制度)に乗り出そう —「CO2削減貢献」と「デジタル印刷対応」の意義—従来のクリオネマーク(オフセット印刷バージョン)に、2つの新バージョンを付帯サービスとして加えることにより、会員企業における環境貢献のレベルは格段に高まります。
生産性の向上や営業戦略の展開を通して、各社のビジネス上にはかり知れない付加価値がもたらされるものと思われます。
印刷会社にみる実践例などを学ぶ説明会を開催いたします。環境対応の次なるステージに乗り出すために、この説明会は大きなステップとなるはずです。
■開催要領
日 時 | : | 平成23年6月13日(月) 午後4時00分〜6時30分(終了予定) 説明会:4時00分〜 交流会:5時10分〜 |
会 場 | : | 日本印刷会館 大会議室(2階) 東京都中央区新富1-16-8 電話03-3551-5011 アクセス:http://www.jfpi.or.jp/outline/map/index.html 東京メトロ 有楽町線「新富町駅」下車・徒歩4分 日比谷線「八丁堀駅」下車・徒歩5分 |
テーマ | : | CO2削減貢献とデジタル印刷対応のポイント |
内 容 | : | (1)認証制度の趣旨、取り組み方法 (2)経営上の効果と実践事例 |
※参加申込は参加申込書を6月7日(火)までにFAXで送信ください。
新認証制度の「公聴資料」について
環境保護印刷推進協議会は、2つの新しい「認証制度」を提唱しました。時代が要求しています「CO2低減を念頭においた『環境経営』実現の支援」、すなわち「『CO2削減貢献度』認証制度」(仮称)です。
さらに、近年の印刷物のなかに急速に進化する「デジタル印刷」への環境保護印刷バージョンの導入に応えるべく、「『デジタル印刷』認証制度」(仮称)の自己適正「マーク」です。これまで、2つの新たな認証制度をもうけるためにワーキンググループを設けて鋭意検討を重ねてきました。
このほど試案(「規約」素案)としてまとまり、当会の会員をはじめ多くの皆さまに「公聴資料」として公表をさせていただきます。まだ、中身を精査しなければならない箇所があると考えます。各位のご意見、ご教示をお寄せいただくようお願いをいたします。
カーボンフットプリントで主導権を握る知識と実践
—『CO2』排出量を自ら算定し、顧客に働きかけるために—
創立5周年を迎えた環境保護印刷推進協議会は、時代の要請である「低炭素社会の実現」をキーワードに、これまで特別記念講演会(平成21年11月)および日欧・環境フォーラム(22年6月)を開催し、地球規模でみたCO2削減の重要性、ヨーロッパにおける対応のあり方、日本の印刷会社が取り組むべき課題について、それぞれ学んできました。
今回は、シリーズ第3弾の企画として、≪CO2対策≫公開レクチャー 『カーボンフットプリントで主導権を握る知識と実践—「CO2」排出量を自ら算定し、顧客に働きかけるために—』を開催、具体的な実践論を勉強し”総括”としたいと思います。
地球温暖化が危惧される今、産業界においてもさまざまな防止対策が練られ、企業レベルで具体的な環境対応に印刷業界もその例外ではなく取り組まなければありません。低炭素社会の実現に協力する印刷会社としての姿勢を、社会に向けて積極的にアピールする必要に迫られています。
印刷業界として、社会の要請とユーザー企業の実際を的確に把握し、誤りなく対応していただくために、できるだけ多くの方々にご参加いただけますよう、ご案内申し上げます。
今回は平成22年11月22日午後2時から東京地区は東京・中央区新富の「日本印刷会館で、大阪地区は平成22年11月24日午後2時から大阪・中央区南本町の「大阪府商工会館」で開催します。
環境展《エコプロダクツ2010》出展のご案内
環境保護印刷推進協議会は、12月中旬に東京・有明の東京ビッグサイトで開催される環境展《エコプロダクツ2010》に出展いたします。
これまでの2回目の参加は、(社)日本印刷産業連合会のブースなおなかでの参加であったが、今年度からは自主独立した小間を設けました。(社)日本印刷産業連合会のブースと隣にする位置(東3ホール No.3-045)に
2小間を確保し、社会人や学生はもとより、一般企業の印刷発注者、同展出展の環境対応担当者に向けて、当協議会の存在や「クリオネマーク」の意義を大々的に広報する予定になっています。
会場内の各社ブースも大いに参考になるはずです。この機会にくまなくご覧いただくとともに、協議会ブースにもお立ち寄りくださいますようお願い申し上げます。
■エコプロダクツ2010
会 期 | : | 平成22年12月9日(木)〜11日(土) ※開場時間:午前10時〜午後6時 (最終日は午後5時まで) |
会 場 | : | 「東京ビッグサイト」(東京都江東区有明) |
出展位置 | : | 東3ホール/ブースNo.3-045 |
詳細参照 | : | ホームページ(http://www.eco-pro.com/eco2010/) |
(財)印刷図書館・「環境コーナー」に賛同、寄附
環境保護印刷推進協議会(E3PA、松浦豊会長)は、社会貢献活動の一環として、平成21年度事業の剰余金の一部を財団法人印刷図書館(山口政廣理事長、畠山惇館長)へ寄付しました。
E3PAでは、毎年、事業活動で生じた剰余金の一部を環境保全基金として積み上げ、公の環境保護事業団体などに寄付することを基本理念に掲げており、平成20年度に印刷図書館が環境保全関係の専門図書や学術資料を揃えて「環境コーナー」を設けるとの方針を打ち出したのに賛同して寄付を行っており、2年連続での寄付となりました。
10月6日午後1時半から、日本印刷会館3階の印刷図書館で行われた寄付金贈呈式には、松浦E3PA会長、山口理事長、畠山館長が出席。松浦会長から山口理事長へ寄付金が手渡されました。
席上、山口理事長は「E3PAからのご寄付は昨年に続いて2度目。非常に地道な大変重要な仕事によって得られた果実をわれわれの方にもお分けいただき非常にありがたい。図書館の充実のため有効に使わせていただく」、畠山館長は「環境問題に対して継続的にご寄付いただくということは、一般の印刷会社に環境問題を印刷業界にとって最大の課題であると喚起させる意味から大変ありがたい」とそれぞれ感謝の意を述べました。
松浦会長は寄付の趣旨について「近年、印刷業界においても環境問題は避けて通れない。当協議会では今年度から登録基準の高度化を図り、世界で一番厳しい基準となったのでいろんな形で地球環境保護に貢献できるのではないか。さらに今後はコンシューマーにもわかるような形で環境問題に取り組んでいきたい。今回は、社会貢献活動の一環として、昨年に引き続き、事業活動で生じた剰余金の一部を印刷図書館へ寄付させていただいた。環境保全関係の専門図書や学術資料を取り揃えていただき、業界の方々に閲覧していただけるような図書館になっていただければと期待している。印刷産業にとって環境保全への積極的な取り組みは不可欠であり、最新情報を収集する場として専門図書館の果たす役割はますます高まってくるものと思われ、印刷図書館にはさらなる充実を図っていただきたい」と述べました。
「クリオネ・レポート 環境保護印刷白書 平成22年版」
日本印刷新聞社より発行
環境保護印刷推進協議会が監修しました「クリオネ・レポート 環境保護印刷白書 平成22年版」がこのほど日本印刷新聞社より発行されました。
「クリオネ・レポート」は、2007年9月に平成19年版を発行して以来、3年ぶりの発行となります。同レポートでは、(1)印刷産業における環境問題の最新動向(2)新「認証ステータス登録基準」の解説(3)クリオネセミナーおよび講演会のダイジェスト、などを掲載いたしました。
会員各社および環境保護に関心のある印刷・関連企業にとって、環境保全、環境経営の推進ならびに受注促進に役立つ格好のガイドラインとして、有効にご活用いただければ幸いです。
■クリオネ・レポート 環境保護印刷白書 平成22年版
体 裁 | : | A4判/無線綴じ、本文60ページ |
内 容 | : | 第1章 印刷産業における環境対応 第2章 環境保護印刷推進協議会 新「登録基準」解説 第3章 クリオネセミナーダイジェスト |
価 格 | : | 本体2857円+税+送料(実費) |
申込・ 問合先 |
: | (株)日本印刷新聞社 〒104-0041東京都中央区新富1-16-8 電話03-3553-5681/FAX03-3553-5684 Eメール:info@nichiin.co.jp |
『日欧・印刷環境フォーラム』盛大に開かる
低炭素社会の実現へ、今後の方向と対応策を学ぶ
210名が参加、意識の深さ示す
社団法人日本印刷産業連合会(猿渡智会長)と環境保護印刷推進協議会(松浦豊会長)の共催による『日欧・印刷環境フォーラム』が6月23日午後、東京・青海の日本科学未来館7階「みらいCANホール」で、盛大に開催された。この国際イベントは、環境保護印刷推進協議会が創立5周年を記念する行事として自ら主管し、印刷業界挙げて参加できるオープンな催しとしたこともあって、会場には210名を超える印刷関係者が参加。3部にわたって繰り広げられた講演およびトークショーに、熱心に耳を傾けた。
今回は、環境問題に関して世界の先陣を切るヨーロッパから、印刷業界の第一人者である欧州印刷産業連合会(INTERGRAF)専務理事のベアトリス・クローゼ氏を招いての基調講演をはじめ、日本人有識者によるトークショー、さらにドイツにおける実践事例紹介と、盛り沢山の内容を聴いた。
ヨーロッパが情報発信するグローバルな環境対応のあり方を学ぶとともに、わが国との情報交換を通じて、低炭素社会の実現に向けて、日本の印刷会社が取り組むべき方向と課題を探ることのできた貴重な一日となった。
詳しくはクリオネだより「日欧フォーラム」特別版 【PDFファイル:約500KB】をご覧ください
平成22年度 定時総会を開催
「環境経営」実現の支援、新「クリオネマーク」の普及・啓発を推進
環境保護印刷推進協議会は、6月23日午前11時から東京・台場の日本科学未来館7階会議室で平成22年度定時総会を開き、平成22年度事業計画及び収支予算書を承認するとともに、任期満了に伴う役員改選で松浦豊会長を再選した。
平成22年度は『認証登録基準』のバージョンアップに伴い新「クリオネマーク」の普及・啓発に努めるとともに、デジタル印刷バージョン導入の検討など、CO2削減に向けた取り組みに力を注ぎ、「環境経営」の実現を目指す。
また、今期、役員改選で再選された松浦会長から、今年度から社団法人日本印刷産業連合会へ賛助会員として入会し、環境問題に取り組んでいく考えを示した。
総会では、松浦会長を議長に選任して議案審議を行い、平成21年度事業報告書ならびに決算関係書類の承認を求める件、平成21年度剰余金処分案ならびに寄付金限度額の承認を求める件、平成22年度事業計画案ならびに収支予算案決定の件、任期満了に伴う役員改選の件について、選考された「役員名簿」いずれも原案どおり承認した。
22年度は、展示会への出展などで引き続き対外的な普及・啓発のPR活動に努め、バージョンアップした認証登録制度の趣旨を広く社会一般に向けて周知していく。とくに、環境貢献を目指して、CO2低減を念頭に置いた「環境経営」実現の支援や、デジタル印刷バージョンの導入および自己適正「マーク」に関する検討などを行っていく。
平成22年度 環境保護印刷推進協議会(E3PA) 定時総会
導入される新たな「認証登録基準」
平成21年度定時総会で懸案事項を協議
環境保護印刷推進協議会の平成21年度定時総会が、6月19日午後、東京・一ツ橋の「如水会館」で開かれ、(1)認証ステータス登録基準の改訂、(2)デジタル印刷に関する調査研究、(3)CO2削減を念頭に入れた環境経営の支援、(4)ホームページ連動の会員ニュースの発行–など、新たな項目を加えた21年度事業計画を決めた。
定時総会の冒頭、挨拶に立った松浦豊会長は大要、次のように述べ、多彩な事業に取り組んでいく際の基本姿勢を明らかにした。
「当協議会では前年度、印刷業界からさらに外に向けて大きく胸を張っていこうと、対社会的な周知に積極的に取り組んできた。『クリオネマーク』は、たんに環境にやさしい印刷物であることを証明するだけでなく、環境配慮の企業姿勢を広く自己宣言するもの。環境対応のベンチマークとして定めた以上、次々と高いハードルを課していく必要がある。認証団体の一つとして、対外的なPRを含む幅広い事業活動に取り組むとともに、会員各社が環境保護の責任を果たしていけるよう、的確な情報提供はじめ多方面から支援していきたい」。
平成21年度 環境保護印刷推進協議会(E3PA) 定時総会
「デジタル印刷」も調査研究へ
平成20年度の事業報告では、1年を通して認証ステータス登録基準の高度化を検討した結果、これまでのコンセプトである「Non-VOC/Non-DRAIN」を堅持することを前提に、登録基準の対象項目に「洗浄油」を加える方向を打ち出し、かつ次の課題とされる「CO2」排出量の低減も念頭に置いた新基準の原案を取りまとめることができた。
この他、印刷業界内外の展示会に出展するとともに、環境関連の官公庁・団体の各種媒体に広告を出稿するなど、対社会的なPR事業にも力を注いだ。環境経営の実践に向けての講演会、セミナー、会員交流会を例年どおり開催し、会員企業に対し環境保全のための有益な情報を提供することができた。
これら諸事業に要した収支決算額は、合計1135万円。生じた剰余金128万円は全額、次年度に繰り越した。
平成21年度の事業計画については、社会に向けての周知活動、会員への積極的な情報提供、会員同士の交流促進などを目的に、さまざまな事業を引き続き展開していくこととした。また、新たな認証登録基準を具体的に定め、一定の移行期間を挟んで実施に移すという基本方向が了承された=別掲。
この他、新しい領域である「デジタル印刷」の導入について、技術面から調査研究することとなった。ホームページと連動するかたちで利用していただける「会員ニュース」(本誌)も発行していく。
これら諸事業を遂行していくために、総額1,086万円の収支予算を計上した。これとは別に、協議会の設立以来の繰越剰余金が466万円に増えたため、年会費をこれまでの60,000円(正会員、協賛会員)、30,000円(准会員)からそれぞれ50,000円、25,000円に引き下げることを決めた。
平成21年度 環境保護印刷推進協議会(E3PA) 定時総会 交流会
CFP制度はここまで進んでいる!
総会記念講演会でCO2の対応学ぶ
6月19日開催の定時総会を機に、総会、記念講演会、会員交流会「懇親の夕べ」からなる3部構成の記念イベントが企画された。
このうち記念講演会では、環境問題として急浮上している『CO2』排出量低減の問題を取り上げ、「カーボンフットプリントはここまで進んでいる!」をテーマに、現状と今後の方向、印刷業界の対応などについて研修した=講演要旨参照。
印刷会社としては、営業戦略上、統一マークを印刷物に表示するノウハウをきちんと確立しなければならない。と同時に、印刷物の納入業者として顧客企業のサプライチェーンから外されないよう、『CO2』削減に取り組んでいる企業姿勢をはっきりと示す必要がある。
そうした背景もあって、この問題では3回目にもかかわらず、聴講者が115名にのぼるほどの盛況ぶりで、関心の深さを物語った。
基調講演は「カーボンフットプリント制度の進展と今後」と題しておこなわれ、講師に招請した(社)産業環境管理協会の須田茂理事から、『CO2』低減に貢献するための具体策を聞いた。
須田氏は講演のなかで、(1)昨年度における暫定試行の成果、(2)制度の概要とその仕組み、(3)今年度における実証試行の概要–に触れ、「経済産業省が算定・表示に関する一般原則を公表し、各業界からのPCR作成計画の登録受付を開始した。いよいよ動き出した感がある」と、対応の必要性を説いた。
続く業界報告では、(社)日本印刷産業連合会の油井喜春・業務推進部長を講師に、「印刷業界の考え方と具体的な対応策」の説明を受けた。
平成21年度 環境保護印刷推進協議会(E3PA) 定時総会 記念講演会
新認証基準 《洗浄剤》と《CO2貢献》を加え改訂へ
「クリオネマーク」の価値を高めることを目的に見直し作業を続けてきた「認証ステータス登録基準」の新しい基準原案=上掲=がまとまり、先の定時総会で、ひとまず改訂の方向が承認された。
改訂のポイントは、(1)刷版、湿し水、ろ過装置、インキに関して規定内容を明確にし、新たにローラー/ブランケット洗浄剤の項目を加えた、(2)VOCと廃液の削減に加えて、CO2低減への貢献度も考慮に入れた、(3)革新的な対応製品をムリなく採用できるよう、各ステータスのバランスをはかった–など。
この新基準は、公聴のかたちで会員の皆様にお示しし、かつ貴重なご意見もいただいているが、詳細については、さらに理事会で検討を重ね集約することとした。最終の改訂案が確定した段階で、再度、皆様に提示し、正式発表する段取りを確認した。
発表後、数か月の準備期間を挟んで施行となるが、新規の入会は、その時点から新基準に従って受け付ける。現会員の場合は、1~2年の猶予期間を設け、その間に設備・資材を高度化しながら、新しい基準に移行していだだくこととなる。