環境保護印刷推進協議会(松浦豊会長、E3PA)は、6月29日午後4時から東京・神田小川町の明治大学「紫紺館」3階会議室で「平成28年度定時総会」を開き、平成27年度事業・決算報告、同28年度事業計画・収支予算案などを審議し、いずれも原案通り承認した。
E3PAは、平成27年度は環境関連の講演会やクリオネセミナーなどの恒例行事を開催したほか、創立10周年を機に作成した、対外的宣言「印刷環境憲章」を業界外にPRするためのプレゼン資料(提案営業ツール)『環境にやさしい印刷メディア』の制作を進めた。
平成28年度は「印刷環境憲章」の理念を広く認知し、環境に配慮した印刷物の受注促進に繋げるべく、「クリオネマークのブランディング確立」を事業計画の中心に掲げるとともに各種活動を推進し、協議会の存在意義を内外へ浸透させていく。
総会は黒岩信司理事(錦明印刷)の司会で進められ、藤原俊一理事(フクイン)が開会のあいさつを述べて始まった。
冒頭あいさつに立った松浦会長は「環境に配慮した印刷物を製造するだけでなく、これからは当協議会の『クリオネマーク(環境保護印刷マーク)』の認知度向上やブランディングにも取り組まなければならない。皆さんと共に、次年度も新たな活動を推進していきたい」旨の抱負を述べた。
引き続き、松浦会長を議長に選任して議案審議を行い、上程議案をすべて原案通り承認した。
28年度の事業計画は「幾多の象徴される諸事業を実施してきましたが、新年度においてはさらに歩を進め、《クリオネマーク(環境保護印刷マーク)》がもつ環境貢献の価値を高めるとともに、当協議会の存在意義も改めて内外に浸透させたい」とし、具体的には「『「クリオネマーク」のブランディング確立』の項目を、実施計画(=事業計画案)に盛り込み、その旗印のもとに掲げる各種活動を集約することで、事業内容が一段と明確になり、当協議会が取り組もうとしている活動の趣旨で深まります。」と結んでいる。
事業は「事業推進の強化」と「組織運営の対策強化」の2本柱を打ち出している。ひとつは「事業推進の強化」で、①「クリオネマーク」のブランディング確立、②各認証制度の普及・浸透のための関連活動の推進。二つは「組織運営の対策強化」は、会員促進などの5項目に取り組む、としている。(【事業計画】を参照)
ついで、任期満了に伴う役員改選が行われ、4月に開催された理事会で次期役員の選出に関し意見交換をした。席上で再度、現会長に続投を提案、要請がされ、全員一致で可決しました。さらに一部役員の入れ替えを含めた推薦候補者を発表、議場に諮り承認された。(【役員一覧】を参照)
最後に金井宏親理事(賢工製版)の閉会あいさつで総会を終了した。
このあと、別室で会員交流会を開き、約40人が参加して懇親を深めた。はじめに小野克巳理事(奥村印刷)があいさつを述べたのち、乾杯し開宴。宴半ば、主幹団体のGCJの田村会長が挨拶、ついでWGスタッフの肥田木氏(日本アグフ・アゲバルト)の中締めで散会した。
(文責編集部)