
E3PAは印刷業界において環境保護印刷に関する技術の向上・普及と会員相互の協調により、地球環境保全と印刷生産性向上・品質向上の両立をはかり、印刷産業全体のサステナブルな(持続可能な)発展を推進することを目的として必要な活動を団体です。
当協議会が制定している「クリオネマーク」には、たんに環境にやさしい印刷物であることを示すだけでなく、環境に配慮している企業の経営姿勢を自己宣言した"証"として、社会に示すという役割があります。<環境経営>に視点を置きながら、企業の真剣な取り組みを顧客に訴えることで、受注促進や生産改善に生かす必要があります。環境保護の思いをビジネス戦略に高めるためには、高いハードルを課して「クリオネマーク」を環境対応のベンチマークとしなければなりません。
このような観点から平成22年度においては、展示会への出展などで引き続き対外的な普及・啓発のPR活動に努め、バージョンアップした『認証登録制度』の趣旨を、広く社会一般に向けて周知してまいります。と同時に、セミナー開催や資料提供、配布などを通して積極的に情報提供に努めるとともに、会員同士の交流促進にも力を入れていきたいと考えています。
実際の事業としては、新しい「認証登録制度」へのスムーズな移行をはかることを第一義といたしますが、環境貢献を考える際、CO2削減やデジタル印刷など"付帯する条件"を、これまで以上に幅広く捉える必要があります。そこで、具体的な評価・評定をおこなう適切な方法を調査研究し、かつ、「環境保護印刷」実現の一環として導入しやすいように、各種の制度化についても検討することとします。
印刷物の製作過程で排出されるCO2の量を積算して、自ら顧客に示すことは、印刷会社の営業戦略上きわめて有効です。カーボンフットプリントからカーボンオフセットへと、社会が要求するレベルが高まっていることから、協議会としても、CO2削減への取り組みに一層、力を注ぐことといたします。創立5周年を記念する「日欧環境フォーラム」の開催を、カーボン・マネジメントへの取り組みを促すという趣旨で企画したのも、その一環といえます。
デジタル印刷はオフセット印刷と異なり、直接的にVOCを発生するという印刷方式ではありませんが、ヤレ紙の防止、消費エネルギーの低減、物流の効率化など、生産技術面/生産管理面から環境保護に寄与しています。このことを勘案すると、何らかのマーク運用ルールの制定に関して調査研究する価値は大きいと判断されます。
当協議会も創立6年目に入り、会員数も継続的に増加しています。会員各位に活動状況を的確にお知らせする必要が高まっていることから、既存のホームページと連動してお読みいただける会員情報誌『クリオネだより』を続刊するとともに、環境保護印刷白書『クリオネレポート』の第2版を刊行、お手元にお届けすることといたします。